若い頃はあまり気にもしていなかったのだけど,ここ10年ほどで,帰宅してからのディスプレイの文字が見えづらくなっていました。普段,眼鏡を外して行動しているのでなおさら。
ネットブラウジング時に文字が読めないくらい見えづらくなったのを機に,ブラウザによる文字拡大機能の他,何か見やすくなる方法がないか探してみました。
OSの更新やソフトのインストールなどで知らない合間に追加されているフォント群の中で変わった名前のフォントがあります。UDxxxやBIZxxxなど。調べてみると,UDフォントというのはUniversal Designフォントの略で,視覚弱者のために読みやすいようにモリサワが開発したフォントなのだとか。その思想に感動,共感して試してみると確かに読みやすい。特にWindows10からOSに付属しているUDデジタル教科書体がかなり気に入りました。ちなみに,Windows10では6種類が付属していますが,違いは以下の通りです。
UDデジタル教科書体
視覚弱者でも読める教科書のために作られたフォントで,レギュラー・ボールドの線の太さの他,N-,NP-,NK-の3種類があります。
- N-RとN-Bは等幅フォント。半角,全角の2種類の幅で全てつくられてます。
- NP-RとNP-Bは英数字(半角文字)のみプロポーショナル。
- NK-RとNK-Bは全てプロポーショナル。読点などのスペースも詰められます。
ブラウザや職場のOutlookなども早速フォント変更。ストレスが無くなり,快適に読み書きできるようになりました。
思えば20年以上前,文字は情報を伝えるだけの機能しか持たされておらず,ドットで表示されるのが当たり前でした。その後,アップル社とマイクロソフト社で共同開発したTrueTypeフォントやTrueTypeフォントにPostSciptをサポートしたOpenTypeフォントが開発されてきました。当時はMacとWindowsの互換性をメインに,どちらで作っても同様に表示されることや,ディスプレイ上で「奇麗」であることを目指して開発がされてきましたが,さらに一歩進んで,文字通り「ユニバーサル」で読めるように開発の方向性が変化したのでしょうね。
ということで,UDフォントを普及すべく,このブログのCSSにカスタムCSSを追記してOSにUDフォントがインストールしてあればそちらで表示するようにしてみました。フォントは一番好きなNK-B。他のサイトと比較してどうでしょう。
以下のように追記しています。ヒラギノはMac用ですね。
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font-family: 'ヒラギノ明朝', 'UD デジタル 教科書体 NK-B', serif !important;
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font-family: 'ヒラギノ明朝', 'UD デジタル 教科書体 NK-B', serif !important;
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有難く使わせていただきます。