明日が父の日なので朝から電車で帰る。特に連休でもないのだが、車内混んでおり、つり革につかまっていた。目の前には女の子が2人、乗ってから3、4つ目の駅で50代ぐらいの女性が右横に乗って来た。窓を向かずにこちらを向いて乗っているので、なんかへんなのと思いつつもあまり見ないようにしていた。しばらくすると私の目の前に坐っていた女の子の片方が降りて行った。一応、あまり坐る気が起きなかったのと隣の女性に坐らせるつもりだったので、そのまま空けておいたら、なんと後方から私を押しのけつつオバタリアン(死後)が!流石においおいと思っていたら、そのオバハンの連れが「○○さん、こっち空いたよ」と言って来たため、そのオバハンはそちらに移って行った。この間、このオバハンは私の顔を見る事も無く去って行った。再び空いた席、今度は隣の女性が私の顔を見つつ「いいですか?」と言って来た。もちろんそのつもりはしていたので、笑顔でどうぞと答える。思ったよりもいい人かもしれないと思っていると、電車が走り出してすぐ、今度は杖をついた60代ぐらいのおじさんが私の横にきた。すると、今坐ったばかりの女性がそのおじさんに「よろしかったら坐りませんか?」とすっと席を立った。いや、人間、見かけや仕草だけでは人のなりはわかりませんな。
更にしばらくすると、目の前に坐っていたもう一人の女の子が思うところがあったらしく、手すりのところにいた齢7、80ぐらいの女性に「坐りませんか?」と声をかけていた。かういふ人を思いやる考え方ができる人間が多くなると日本はもっと住みやすくなると思ふ。ただ、一つだけ感じたのは席を譲る時は立ってから声をかけないとたいてい断られる事。以前の私もそうだったのだが、本當に譲る気があるなら席を立ってからでないと相手は遠慮がちになってしまう。