POPFileの導入

先日気になったメール振り分けツールPOPFile*1OSXへの導入について。
6時前に目が覚めてしまったので、そのまま起き出して導入してみた。以下、防備録としてメモ。
参考は、sourceforgeのマニュアル*2とあまつぶさんのはてなダイアリ*3より。
開発者のJohn Graham-Cummingさん、日本語化を進めているjishihaさん、日本語版インストーラーを作成しているamatubuさん、およびプロジェクトに関わっている多くの方に多謝。
○導入記録

  • ファイルのインストール
    souceforge*4の「POPFile Japanese Support for Mac OS X Panther」から「POPFile-0.21.2.tar.gz」と「POPFile-0.21.2jpn_patch.tar.gz」をダウンロード(幸運なことに8/4に最新版がアップされたようです)。
    両ファイル共に.pkg形式なので、ダウンロード後、ダブルクリックすることでインストーラーが起動し、簡単に導入できる。
    インストール先は「/Library/POPFile」となる。
    インストール後、POPFileを起動するためにOSXを再起動する。
    再起動後、ステップ2、バケツのセットアップ*5を参考にセットアップを行う。
  • POPFile Control Centerの表示
    POPFile Control Center」にアクセスするため、ブラウザを起動し、http://127.0.0.1:8080を表示させる。
    「Configuration」タブをクリックして左上の「Choose Language」のプルダウンメニューからNihongoを選択、「Apply」をクリック。これで日本語のメールが仕分けできるようになる(Englishのままだと日本語メールは仕分けできないそうです)。
  • バケツの作成および設定
    バケツタブをクリックする。
    左下の管理(Maintenance)のバケツ作成(Create bucket with name)から仕分けするためのバケツを作成。適当なバケツ名をローマ字で入れて「作成」をクリック。
    私の場合は、ARENAを使っているので「ARENA」と「SPAM」を作成しようとしたところ、大文字ではだめだよと怒られた。再度小文字で入力するもSafariが勝手に大文字に変換してしまう始末。Command+クリックでどうやら自動修正はしのげたようだ。
    結局、「arena」と「spam」を作成。仕事では使ってないので、これで十分でしょ。
    バケツタブ内の「サマリー」等に両項目が追加されていることを確認。「サマリー」の「件名の変更」欄の「OFFにする」ボタンをクリックし、全てオフにする。バケツの設定はこれでおしまい。
  • メールソフト(ARENA)の設定。
    ARENAを起動し「環境設定」の「アカウント」→「受信サーバー」からサーバー名を「pop.hoge.or.jp」から「127.0.0.1」に変更、ユーザー名を「foo-bar」から、「pop.hoge.or.jp:foo-bar」に変更。パスワードとSMTPサーバーはそのまんま。
    最後に「ツール」→「振り分け設定」でスパムはゴミ箱に直行するようにする。「ヘッダのいずれか」が「X-Text-Classification: spam」を「含む」ものをゴミ箱直行に設定。

    設定自体は導入含めてものの2~30分もあれば終わってしまう。

○運用
通常は導入以前とまったく同じ感覚でメールソフトを使うことができる。
POPFileが実際にしてくれる作業は、

  1. Subjectにバケツ名を追加
  2. X-Text-Classification:属性の付加

の2種類しかやってくれない。そのため、HotMailのように『迷惑メールが自動的にフォルダに移動し、新着メールの通知(MSN)やメーラーでの受信がされずに5日後に自動的に消去』見たいなことはやってくれず、受信自体は行い、フィルタでメールを処理しなければならない*6。もっともHotMailのような捨てアカウント同然のようなメールでないと万が一必要なメールが来たことを知らずに消去されたときに困ってしまうのであるが。
Safariだと残念なことに履歴タブで頻繁に文字化けする様子。IEだと問題ないようなので、Geckoとの相性か?今後の改善に期待しましょう。
また、最初のうちはどういうメールをspamとして良いかPOPFile側で判断できないため、「POPFile Control Center」の履歴タブからメールごとに明示的に振り分けする必要がある。これの効率化については追々書いていくことにしよう。