NHKで「日本の、これから」という番組を夕方から途中ニュース等を挿みつつ夜中までやっていた。単発番組かと思いきや比較的頻繁にシリーズものとして放送しているらしい。今回は、日本、中国、韓国の民間人十数人とアジア人数人、他には谷村新司、韓国人および中国人の大学教授、町村外相櫻井よしこらが出演。靖国問題南京大虐殺等を話していた。A級戦犯分祀について中国人の大学教授(名前は失念)が言うには、

 中国人に歴史を教える際に、中国の理論として戦争責任はA級戦犯なのだから、彼らを分祀することで他の戦役者は悪くないと教育できる。それが出来ないと中国側の理論がずれるため、いつまでもすれ違いが生じる

ということ。一方、先日靖国神社に行ったときにもらったチラシには、

 仮に東條元首相らを分祀したとして、次に出てくるのはB・C級の分祀、さらには日清戦争以降の一般戦没者となるのは明らかです。

とある。なるほど、中国の言い分も一理あると思う。ただ、なんで中国の理論に日本があわせる必要があるのかということ、また、ちらしにあるように仮にA級戦犯分祀したとして本当に中国側がそれだけで納得するのかということ。中国側も分祀だけにこだわり要求だけするのではなく、日本が過去を反省し戦後60年全く戦争行為を行っていない事実、ODAで20年以上にもわたり援助しているにも係わらず中国国民に一般に知らされていないことなんかも真摯に受け止めて公表しないといかんと思う。