小泉総理の会見 午後8時30分から
>>本日、衆議院を解散いたしました。それは、私が改革の本丸と位置づけてきました郵政民営化法案、参議院で否決されました。いわば、国会は郵政民営化必要ないと判断を下したわけであります。私は今年の通常国会冒頭に起きましても、施政方針演説で郵政民営化の必要性を説いてまいりました。そして、今国会でこの郵政民営化法案成立させると言ってまいりました。しかし、残念ながらこの法案は否決され廃案となりました。国会の結論が郵政民営化必要ないという判断を下された。私、本当に国民の皆さんが、この郵政民営化必要ないのか、国民の皆さんに聞いてみたいと思います。いわば、今国会の開催は郵政解散であります。郵政民営化に賛成してくれるのか、反対するのか、これをはっきりと国民の皆様に問いたいと思います。私は、4年前の自民党総裁選挙において、自民党を変える、変わらなければぶっ壊すと言ったんです。その変えるという趣旨は、今まで全政党が郵政民営化に反対してまいりました。なぜ民間にできることは民間にといいながら、この郵政三事業だけは民営化してはならないと、私はこれは不思議でなりませんでした。郵便局の仕事は本当に公務員でなくてはできないのか、役人でなくてはできないのか、私はそうは思いませんでした。郵便局の仕事は、民間の経営者に任せても十分できると、むしろ民間人によってこの郵便局のサービスを展開していただければ、今よりももっと多様なサービスが展開できる、国民の利便を向上させる、国民の必要とする商品なりサービスを展開してくれると、そう思っております。いまだにその主張に、考え方に、変わりはありません。誰でも民間にできることは民間にと主張していながら、なぜ、この郵政三事業だけは公務員でなくてはだめだ、大事な仕事だから公務員じゃなければだめだというのでしょうか。私は改革を推進しようという、民主党は民営化の対案ぐらいは出してくれるのかと思っていました。残念ながら、民主党までが民営化反対、民営化の対案も出してくれない、そして自民党郵政民営化反対抵抗勢力と一緒になってこの法案を廃案にした。本当にこのままで行政改革できるのか、財政改革できるのかと理解に苦しんでおります。私はこの郵政民営化よりも、もっと大事なことがあるいう人がたくさんいますのを知ってます。しかし、この郵政事業民営化できないで、どんな大改革ができるんですか。役人じゃなきゃできない、公務員じゃなきゃ公共的な大事なサービスは維持できない、それこそまさに官尊民卑の思想です。民間人に私は失礼だと思います。民間の企業、民間の経営者は、国がこうやりなさい、こういう商品を出しなさい、こういうサービスをやりなさい、義務付けなくても国民に必要な商品やサービスを展開してくれております。なぜ、今までの自民党も含めて、野党の皆さんも含めて、この郵政三事業だけは国家公務員でなければだめだというのでしょうか。これは率直に言って、選挙のときに確かに自民党民主党もこの郵政三事業に携わる国家公務員の支援を受けてる、大事な選挙支援者だと応援してくることが言うこと聞かなきゃわからない言う気持ちはわかります。しかし、これは一部の特定団体の言うことを聞くのも大事でありますけども、国民全体のことを考えれば、民間にできることは民間に、官業は民間の補完である。役所の仕事は民間にできないことをやるべきだということから、今は公共的な仕事でも民間人にできることは民間人に任せなさいという時代じゃないでしょうか。民間人は公共的な仕事はできない、大事な仕事は公務員がやるんだ、そういう考えはもう古いと思います。私はだから、前々言ってるんです。郵政三事業民営化に反対するということは、手足を縛って泳げというようなもんだと。本当に行政改革、財政改革やるんだったらば、この民営化に賛成すべきだといっていたんですけれども、これは暴論と言われておりました。しかし私は4年前の総裁選挙、自民党の総裁選挙に出たときからこの民営化の主張を展開して、自民党の嫌がる、野党の嫌がる、この民営化の必要性を訴えて自民党の総裁になり、総理大臣になり、総理大臣になってからも郵政民営化が嫌だったらば私を変えてくれといっていながら、なおかつ自由民主党は私の総裁選で総裁に選出したんです。総理になって衆議院選挙でも参議院選挙においてもこの郵政民営化自民党の公約だといって戦ったんです。にもかかわらず、いまだにそもそも民営化に反対だ、民間にできることは民間にといっていた民主党までが公社のままが良いと言い出した。公務員じゃなければこの大事な公共的な仕事はできないと言い出した。おかしいじゃないですか。私はそういう意味において本当に行財政改革やるんだったらば、公務員を減らしなさいということみんな賛成でしょ。郵政事業に携わる国家公務員約26万人、短時間の公務員を入れると12万、あわせて約38万人がこの郵政事業に携わっている。郵便局の仕事に携わっている。これ本当に公務員じゃ無きゃできないのでしょうか。私は民間人に開放すべきだと思って民営化を主張してまいりました。なぜ38万人の公務員じゃなきゃこの郵便局のサービスは展開できないのでしょうか。私は郵便局、国民の資産だと思って、過疎地でもなくなりませんよ、今の三事業のサービスは過疎地においても地方においても維持されつつ、民間人に任せても十分できますよということを言ってるんです。そういうことから、今回、私は本当に国民に聞いてみたいと思います。本当に郵政民営化は必要ないのかと公務員のほうが民間人よりも公共的な大事な仕事をするのかと、私はそうじゃないと思います。民間人でもどんどん公共的な仕事、できるものならやってもらいたいと思っております。今確かに残念ながら参議院でこのまま否決され廃案になりました。いわば国会は郵政民営化必要ないと結論を下したわけですが、私いまだに郵政民営化、本当に行財政改革をするんだったらば、将来簡素で効率的な、あまり政府が関与しない、役所の仕事を民間に開放しようと言う主張を展開するならば、この郵政民営化はしなければならないもんだと思っております。

疲れたので今日はここまで。(8時40分46秒まで)